【整体が解説】膝の痛みと股関節の関連性とは?原因と根本改善方法

膝の痛みに悩んでいませんか?実はその痛み、股関節の歪みや機能不全が原因かもしれません。膝と股関節は密接に連動しており、一方の不調がもう一方に大きな影響を与えます。この記事では、膝の痛みが股関節とどのように関係しているのか、そのメカニズムから、変形性膝関節症やO脚・X脚など具体的な原因を整体の視点から詳しく解説します。さらに、整体での根本的な改善アプローチ、そしてご自宅で実践できる効果的なセルフケア方法までご紹介。この記事を読めば、あなたの膝の痛みの真の原因を理解し、改善への具体的な道筋を見つけることができるでしょう。

1. 膝の痛みで悩むあなたへ 股関節との意外な関係性

膝の痛みは、日常生活において大きな苦痛をもたらし、多くの方がそのつらさに悩まされています。階段の上り下り、立ち座り、歩行といったごく当たり前の動作さえ困難になり、活動範囲が狭まってしまうことも少なくありません。

しかし、その膝の痛みの根本的な原因が、実は膝とは少し離れた「股関節」にあることをご存じでしょうか。多くの方が膝に痛みを感じると、膝そのものにばかり意識が向きがちですが、実際には股関節のバランスや機能が、膝の健康に密接に関わっていることが少なくありません。

この膝と股関節の意外な関係性を理解することが、単なる一時的な痛みの緩和ではなく、長期的な根本改善への重要な第一歩となります。膝の痛みがなかなか改善しない、何度か繰り返してしまうという方は、もしかしたら股関節にその原因が隠されているのかもしれません。

多くの方が抱える膝の痛みに関する疑問と、整体が着目する新しい視点を以下の表でご紹介します。

膝の痛みでよくある疑問整体が考える新しい視点
膝が痛いのは、膝そのものに問題があるからではないですか股関節の歪みや機能不全が、膝に過度な負担をかけている可能性があります。
湿布や痛み止めで一時的にしのぐしかないのでしょうか根本原因である股関節のバランスを整えることで、持続的な改善を目指せます。
もう歳のせいだと諦めるしかないのでしょうか姿勢や動作の癖を見直すことで、年齢に関わらず膝への負担を減らすことが可能です。

本記事では、膝の痛みと股関節の奥深い関連性を解き明かし、その原因と、整体による根本的な改善方法、さらにはご自宅でできるセルフケアまでを詳しく解説してまいります。あなたの膝の痛みが、股関節からのメッセージである可能性を一緒に探っていきましょう。

2. 膝の痛みと股関節の密接な関連性

膝の痛みでお悩みの方は多くいらっしゃいますが、その痛みが実は膝だけにあるわけではないことをご存じでしょうか。膝と股関節は、私たちの体を支え、動かす上で密接に連携している重要な関節です。一見すると離れた部位のように思えますが、両者は互いに影響し合い、どちらか一方に問題が生じると、もう一方に負担がかかるという連動性を持っています。

2.1 なぜ膝と股関節は影響し合うのか

膝と股関節が影響し合うのは、私たちの体の構造と機能に理由があります。股関節は骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぎ、体幹からの重みを下肢に伝える重要な役割を担っています。一方、膝関節は太ももの骨とすねの骨(脛骨)をつなぎ、歩行や立ち上がり、座るといった日常動作における衝撃を吸収し、スムーズな動きを可能にしています。

これらの関節は、単独で機能しているわけではありません。例えば、歩く際には、股関節が骨盤の動きを調整し、その動きに合わせて膝関節が曲げ伸ばしを行います。この一連の動作には、股関節周囲の筋肉と膝関節周囲の筋肉が協調して働くことが不可欠です。もし股関節の動きが悪くなったり、周囲の筋肉が弱くなったりすると、その代償として膝関節に過剰な負担がかかり、痛みが生じる原因となることがあります。

2.2 膝の痛みと股関節の連動メカニズム

膝の痛みと股関節の連動メカニズムは、主に以下のような形で現れます。股関節の機能不全が膝に影響を与えるケースが非常に多いですが、逆に膝の痛みが股関節に影響を及ぼすこともあります。

股関節に何らかの問題が生じると、体の重心バランスが崩れ、下肢全体のアライメント(骨の並び)に歪みが生じやすくなります。この歪みが膝関節に不均等な負荷をかけ、結果として膝の痛みを引き起こすのです。具体的には、以下のようなメカニズムが考えられます。

股関節の状態膝への主な影響
股関節の可動域の制限膝が過剰にねじれたり、本来の動きを超えて曲げ伸ばしを代償したりすることで、膝関節の内側や外側に不自然な負担がかかります。
股関節周囲筋の筋力低下特に股関節を安定させる筋肉が弱いと、歩行時などに膝が内側に入る「ニーイン」と呼ばれる状態になりやすく、膝の外側や靭帯に過度なストレスがかかります。
骨盤の歪み骨盤が歪むと、股関節の位置や向きが変わり、それに伴い下肢全体の骨格の配列が崩れます。これにより、膝関節への負荷が偏り、痛みを誘発することがあります。
股関節の炎症や痛み股関節に痛みがあると、無意識のうちにかばうような歩き方や姿勢になり、膝に不自然な動きや過度な緊張が生じることがあります。

このように、股関節の不調は膝に直接的、間接的に影響を与え、膝の痛みの根本原因となっているケースが少なくありません。膝の痛みを根本から改善するためには、膝だけでなく、その上にある股関節や骨盤の状態まで総合的に評価し、アプローチすることが非常に重要なのです。

3. 膝の痛みと股関節の関連性からくる主な原因

膝の痛みは、多くの場合、痛む膝そのものに原因があると考えられがちです。しかし、実際には膝の痛みの根本原因が股関節の歪みや機能不全にあるケースが少なくありません。ここでは、膝と股関節が密接に影響し合い、痛みを引き起こす主な原因について詳しく解説いたします。

3.1 変形性膝関節症と股関節の歪み

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り、骨が変形することで痛みが生じる状態です。この症状は、膝関節に過度な負担が継続的にかかることで進行します。その負担の背景には、股関節の歪みや骨盤の傾きが大きく関わっていることがあります。

例えば、股関節が内側にねじれていたり、外側に開きすぎていたりすると、歩くときや立ち上がるときに膝関節に不自然なねじれや偏った力が加わります。この偏った力が長期間続くことで、膝関節の特定の部位にだけ負担が集中し、軟骨のすり減りを加速させ、変形性膝関節症の発症や悪化につながるのです。股関節の動きが制限されると、膝がその分の動きを代償しようとして、さらに負担が増す悪循環に陥ることもあります。

3.2 変形性股関節症が膝の痛みに影響するケース

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、骨が変形することで痛みが生じる状態です。この股関節の問題が、直接的に膝の痛みを引き起こすこともあります。

変形性股関節症によって股関節の可動域が制限されたり、痛みをかばうために歩き方や立ち方が変化したりすると、その影響は連鎖的に膝関節へと波及します。例えば、股関節の痛みを避けるために、無意識のうちに膝を曲げたまま歩いたり、片側の足に体重をかけすぎたりすることがあります。このような不自然な動作は、膝関節に過剰なストレスを与え、結果として膝の痛みを引き起こしたり、既存の膝の問題を悪化させたりする原因となるのです。

3.3 O脚やX脚と膝 股関節の負担

O脚(内反膝)やX脚(外反膝)といった脚の形は、見た目の問題だけでなく、膝関節や股関節に不均等な負担をかける主要な原因となります。これらの脚の形は、単に膝の問題として捉えられがちですが、実際には股関節の位置や骨盤の傾きとも深く関連しています。

O脚の場合、膝が外側に開いているため、膝関節の内側に体重が集中しやすくなります。これにより、膝の内側の軟骨や半月板に大きな負担がかかり、痛みや変形性膝関節症のリスクを高めます。一方、X脚の場合、膝が内側に寄っているため、膝関節の外側に負担が集中しやすくなります。これもまた、膝の外側の組織にストレスを与え、痛みの原因となります。

これらの脚の形は、股関節のねじれや骨盤の傾き、さらには足首のバランスの崩れによって引き起こされることもあれば、逆にO脚やX脚が股関節や骨盤に影響を与えることもあります。以下に、それぞれの特徴と膝・股関節への影響をまとめました。

脚のタイプ特徴膝への影響股関節への影響
O脚(内反膝)両膝が外側に開き、脚を揃えても膝と膝の間に隙間ができる状態です。膝関節の内側に負担が集中し、軟骨や半月板の損傷リスクが高まります。股関節が外旋(外向きにねじれる)しやすくなり、股関節周囲の筋肉のバランスが崩れることがあります。
X脚(外反膝)両膝が内側に寄り、脚を揃えると膝はつくものの、足首の間に隙間ができる状態です。膝関節の外側に負担が集中し、外側の組織にストレスがかかりやすくなります。股関節が内旋(内向きにねじれる)しやすくなり、股関節の安定性が低下することがあります。

3.4 日常生活における姿勢や動作の癖

日々の生活の中で無意識に行っている姿勢や動作の癖も、膝や股関節の痛みの大きな原因となります。これらの癖は、特定の関節に偏った負担をかけ続け、やがて痛みを引き起こすことにつながります。

3.4.1 座り方や立ち方の問題

長時間の座り方や立ち方には、膝や股関節に悪影響を及ぼす習慣が多く潜んでいます。例えば、脚を組む座り方や、あぐら、ぺたんこ座り(正座から膝を崩して座る)などは、股関節に不均等な圧力をかけ、骨盤の歪みや股関節の可動域制限を引き起こす原因となります。

また、猫背や反り腰といった不良姿勢は、骨盤の傾きを助長し、股関節だけでなく、連鎖的に膝関節にも不自然な負担をかけます。立ち方においても、片足に重心をかける癖や、がに股、内股といった立ち方は、特定の膝や股関節に過度なストレスを与え、痛みの原因となることがあります。

3.4.2 歩き方のバランスの崩れ

歩き方は、全身のバランスを保つ上で非常に重要であり、そのバランスが崩れると膝や股関節に大きな負担がかかります。例えば、すり足で歩く、大股すぎる、小股すぎる、つま先やかかとだけで歩くなどの癖は、膝や股関節に偏った衝撃やねじれを与えます。

特に、足裏の使い方が不安定であったり、足首の柔軟性が不足していたりすると、その影響はダイレクトに膝関節、そして股関節へと伝わります。このような不適切な歩き方は、股関節の動きを制限したり、膝関節のねじれを引き起こしたりすることで、慢性的な痛みの原因となることがあるのです。

4. 整体で根本改善を目指す 膝の痛みと股関節へのアプローチ

膝の痛みと股関節の関連性を深く理解した上で、整体では単なる痛みの緩和に留まらず、根本的な改善を目指したアプローチを行います。ここでは、整体院で行われる具体的な施術内容とその考え方について詳しくご紹介いたします。

4.1 整体院での丁寧な問診と検査

整体での根本改善は、まず丁寧な問診と詳細な検査から始まります。お客様一人ひとりの身体の状態や生活習慣、痛みの歴史などを深く掘り下げてお伺いすることで、表面的な痛みだけでなく、その背景にある真の原因を探ります。

具体的には、以下のような項目を多角的に評価し、膝と股関節の関連性を見極めます。

検査項目目的
視診全身の姿勢、重心の偏り、骨盤や背骨の歪み、O脚・X脚の有無などを目視で確認します。
触診痛みのある部位や関連する筋肉の緊張、関節の動き、骨格のズレなどを手で触れて確認します。
動作分析歩行、立ち上がり、座る動作など、日常生活での動きを観察し、どこに負担がかかっているのか、どのような癖があるのかを評価します。
可動域検査膝関節や股関節、足首などの関節がどの程度動くのかを測定し、制限がある部位を特定します。

これらの詳細な検査を通じて、お客様の身体が現在どのような状態にあるのか、そして膝の痛みが股関節とどのように関連しているのかを明確にしていきます

4.2 骨盤と股関節の歪み調整

膝の痛みと股関節の関連性を考える上で、骨盤と股関節の歪みは非常に重要な要素です。骨盤は身体の土台であり、股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ大きな関節であるため、これらのバランスが崩れると、その下にある膝関節に過度な負担がかかることがあります。

整体では、問診と検査で特定された骨盤や股関節の歪みに対し、お客様の身体に合わせた優しい手技を用いて調整を行います。具体的には、関節の可動域を広げたり、周囲の筋肉の緊張を緩めたりすることで、骨盤と股関節が本来あるべき位置に戻るよう促します。これにより、全身の重心バランスが整い、膝にかかる不必要な負担を軽減していきます。

4.3 膝関節の負担軽減とアライメント改善

骨盤や股関節の調整と並行して、膝関節そのものへのアプローチも重要です。膝の痛みが強い場合や、膝関節のアライメント(骨の並び方)に問題がある場合には、その負担を軽減し、正しい位置関係を取り戻すための施術を行います。

整体では、膝関節周囲の筋肉の緊張を緩和し、関節の動きをスムーズにすることで、膝にかかるストレスを減らします。また、膝のねじれやO脚・X脚といったアライメントの乱れに対して、関節の動きを誘導する手技や、周囲の筋肉のバランスを整えることで、膝が本来持つ機能を取り戻せるようサポートします。これにより、膝関節への負担が減り、痛みの改善へとつながります。

4.4 関連する筋肉の調整と柔軟性向上

膝や股関節の痛みは、周囲の筋肉の硬さや弱さ、バランスの崩れが原因となっていることが多くあります。整体では、これらの関連する筋肉の状態を丁寧に確認し、適切なアプローチを行います。

特に、以下の筋肉群は膝と股関節の機能に深く関わっています。

主な関連筋肉群整体でのアプローチ
大腿四頭筋(太ももの前)膝の安定性に関わる重要な筋肉です。硬さや弱さが膝の痛みに影響するため、緊張を緩めたり、バランスを整えたりします。
ハムストリングス(太ももの裏)股関節の動きや膝の屈曲に関与します。硬いと骨盤の後傾や膝への負担が増すため、柔軟性の向上を目指します。
殿筋群(お尻)股関節の安定性や動きに大きく関わります。特に中殿筋の機能低下は、股関節や膝の歪みにつながりやすいため、調整を行います。
内転筋群(太ももの内側)股関節の内転や骨盤の安定性に関与します。硬いとO脚の原因となることもあり、柔軟性を高めます。
下腿三頭筋(ふくらはぎ)足首の動きだけでなく、膝関節の安定性にも影響を与えるため、緊張を緩和し、バランスを整えます。

整体では、これらの筋肉に対して手技による緩和やストレッチ、筋膜リリースなどを用いて、筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を向上させます。筋肉のバランスが整い、関節の可動域が広がることで、膝と股関節がスムーズに連動し、身体全体の機能が向上していきます。これにより、痛みの再発防止にもつながる、根本的な改善を目指します。

5. 自宅でできる膝の痛みと股関節のセルフケア

整体での施術に加え、日々の生活の中でご自身でできるセルフケアを取り入れることは、膝の痛みと股関節の不調を根本から改善し、再発を防ぐために非常に重要です。ここでは、ご自宅で手軽に実践できるストレッチや運動、そして日常生活で意識したいポイントをご紹介します。

5.1 股関節周りの簡単なストレッチ

股関節の柔軟性が不足すると、膝への負担が増大しやすくなります。以下のストレッチで、股関節周りの筋肉を柔らかく保ちましょう。無理のない範囲で、ゆっくりと呼吸しながら行うことが大切です。

ストレッチ名目的やり方ポイント・注意点
股関節開脚ストレッチ内もも(内転筋群)の柔軟性向上床に座り、両足の裏を合わせて膝を開きます。かかとを体に近づけ、背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと体を前に倒していきます。股関節の付け根が伸びていることを意識します。痛みを感じる手前で止め、反動をつけずに20~30秒キープします。
腸腰筋ストレッチ股関節前面の柔軟性向上片膝を立て、もう一方の足を後ろに引いて膝立ちになります。骨盤を前方に突き出すようにゆっくりと重心を移動させ、股関節の付け根が伸びるのを感じます。腰が反りすぎないように注意し、お腹に軽く力を入れます。左右交互に20~30秒ずつ行います。
お尻のストレッチお尻(殿筋群)の柔軟性向上椅子に座り、片方の足首をもう一方の膝に乗せます。背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと体を前に倒し、お尻が伸びるのを感じます。膝や股関節に痛みがある場合は無理をせず、痛みのない範囲で行ってください。左右交互に20~30秒ずつ行います。

5.2 膝の痛みを和らげる運動と筋力強化

膝の痛みを軽減し、股関節との連動性を高めるためには、適切な筋肉を強化し、膝関節の安定性を向上させることが重要です。焦らず、正しいフォームで継続的に取り組んでみてください。

運動名目的やり方ポイント・注意点
タオル挟み膝伸ばし太ももの前(大腿四頭筋)の強化椅子に座り、膝の裏にタオルを丸めて挟みます。かかとを床につけたまま、膝の裏でタオルを潰すように力を入れ、太ももの前を意識して膝をゆっくり伸ばします。膝を完全に伸ばしきり、数秒間キープします。10回を1セットとして、無理のない範囲で繰り返します。
お尻上げ運動お尻(殿筋群)と体幹の強化仰向けに寝て、膝を立てます。お腹とお尻に力を入れ、ゆっくりとお尻を持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにします。腰が反りすぎないように注意し、お腹をへこませる意識で行います。10回を1セットとして、ゆっくりと行います。
ミニスクワット太もも全体と股関節の連動性向上足を肩幅に開き、つま先をやや外に向けます。椅子に座るように、ゆっくりとお尻を後ろに引きながら膝を曲げます。膝がつま先より前に出ないように注意します。膝に痛みがある場合は、浅く曲げるだけでも効果があります。回数よりも正しいフォームを意識し、10回を1セットとして行います。

5.3 日常生活で意識したい姿勢と動作の改善

日々の何気ない姿勢や動作の癖が、膝や股関節への負担を増大させていることがあります。以下の点を意識して、体の使い方を見直しましょう。

5.3.1 座り方や立ち方の問題

  • 座り方: 椅子に座る際は、深く腰掛け、背筋を伸ばして骨盤を立てるように意識します。足を組む癖がある方は、左右均等に負担がかかるように、できるだけ足を組まないようにしましょう。長時間のデスクワークでは、30分に一度は立ち上がって軽く体を動かすことをおすすめします。
  • 立ち方: 立つ時は、足の裏全体で地面を捉え、重心が左右均等になるように意識します。猫背や反り腰にならないよう、お腹に軽く力を入れ、頭のてっぺんから糸で引っ張られているようなイメージで背筋を伸ばしましょう。

5.3.2 歩き方のバランスの崩れ

  • 歩き方: 歩く際は、かかとから着地し、足の指の付け根で地面を蹴り出すように意識します。大股になりすぎず、小股になりすぎず、自然な歩幅で歩くことが大切です。膝を伸ばしきって歩くのではなく、軽く緩めた状態で、股関節から足を前に出すイメージを持つと、膝への負担を軽減できます。また、スマートフォンを見ながらの歩行は、姿勢が崩れやすく、バランスを損なう原因となるため避けましょう。
  • 靴選び: クッション性があり、足にフィットする靴を選ぶことも重要です。ヒールの高い靴や、底の薄い靴は、膝や股関節への負担を増やす可能性があります。

これらのセルフケアは、すぐに効果が出るものではありませんが、継続することで少しずつ体の変化を感じられるはずです。痛みがある場合は無理をせず、ご自身の体と相談しながら、できる範囲で取り組んでいきましょう。

6. まとめ

膝の痛みは、股関節の歪みや機能不全と密接に関わっていることが多く、その原因は多岐にわたります。当院では、丁寧な問診と検査を通じて、お客様一人ひとりの根本原因を見極め、骨盤や股関節、膝関節全体のアライメントを整えることで、単なる症状緩和にとどまらない改善を目指します。日々のセルフケアも大切ですが、もし膝の痛みや股関節の不調でお困りごとがありましたら、ぜひ当院へお問い合わせください。

●ブログ監修者

新松戸オリーブの木整体院

院長 久保田 真彦(くぼた まさひこ)

保有資格
柔道整復師

新松戸オリーブの木整体院 院長の久保田です。これまで多くの方の痛みや不調と向き合ってきたなかで、「原因がわからない」「どこへ行っても良くならない」そんなお悩みを抱えた方がたくさんいらっしゃいました。当院では、解剖学や姿勢分析に基づいた視点から、“本当の原因”にアプローチする施術を行っています。このブログでは、日々の施術経験をもとに、不調のヒントやケアの考え方をわかりやすくお伝えできればと思っています。

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