もう諦めない!膝の痛み(皿の下)の真の原因を突き止め、整体で快適な日常へ

「膝の皿の下が痛む」「階段の昇り降りがつらい」「スポーツをすると膝に違和感がある」といったお悩みはありませんか? その膝の痛みは、単なる使いすぎや一時的なものではなく、あなたの日常に潜む意外な原因から来ているかもしれません。この記事では、膝の皿の下に生じる痛みの主な原因を徹底的に解説し、なぜ整体がその根本的な改善に効果的なのかを詳しくお伝えします。痛みのメカニズムを理解し、骨盤の歪みや姿勢の乱れといった見落とされがちな隠れた原因にアプローチすることで、つらい膝の痛みを和らげ、快適な日常を取り戻すための具体的な方法と、再発を防ぐためのセルフケアまで、網羅的にご紹介しています。もう膝の痛みに諦める必要はありません。整体を通じて、痛みのない、軽やかな毎日を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。

1. 膝の痛み 皿の下に感じるその痛み、もしかして?

膝の皿の下に感じる痛みは、日常生活を送る上で大きな支障となることがあります。立ち上がる時、階段を昇り降りする時、スポーツをする時など、様々な場面でズキッとした痛みや違和感に悩まされていませんか。この痛みは、多くの方が経験するものであり、決して珍しいことではありません。しかし、その痛みを放置してしまうと、さらに悪化したり、慢性化したりする可能性も考えられます。

この章では、膝の皿の下に生じる痛みがどのような特徴を持つのか、そしてそれがあなたの日常生活にどのような影響を与えているのかについて詳しく解説していきます。ご自身の症状と照らし合わせながら、「もしかして、私の痛みもこれかもしれない」と感じるポイントを見つけてみてください。

1.1 なぜ膝の皿の下が痛むのか、その特徴とは

膝の皿の下、特に膝蓋骨の下縁やそのすぐ下にある腱の部分に痛みを感じる場合、そこには何らかの負担や炎症が生じている可能性が考えられます。この部位は、膝を伸ばす際に重要な役割を果たす大腿四頭筋の力を脛に伝える膝蓋腱が付着している場所であり、日常動作や運動で繰り返し負荷がかかりやすい構造になっています。

痛み方や感じる状況には個人差がありますが、一般的には次のような特徴が見られます。

痛みの種類具体的な感じ方
鈍痛じんわりとした重い痛みや、違和感が続くことがあります。特に運動後や長時間活動した後に感じやすい傾向があります。
鋭い痛み特定の動作、例えば階段を降りる時、ジャンプして着地する時、深くしゃがみ込む時などに、ズキンとくるような痛みが走ることがあります。
圧痛膝の皿の下の部分を指で押すと、強い痛みを感じることがあります。これは炎症が生じているサインの一つです。
熱感や腫れ痛む部分に熱っぽい感覚があったり、わずかに腫れているように感じたりすることもあります。これも炎症反応によるものです。

これらの痛みは、安静にしていると和らぐこともありますが、活動を再開すると再び現れることが多いのが特徴です。特に、運動量の増加や、普段あまり行わない動作を急に行った際に発症しやすい傾向があります。また、朝起きた時や、長時間座った後に立ち上がる時に膝がこわばるような感覚を伴うこともあります。

1.2 膝の痛み 皿の下が日常生活に与える影響

膝の皿の下の痛みは、日常生活の様々な場面で思わぬ不便や制限をもたらすことがあります。単なる不快感にとどまらず、行動範囲を狭めたり、精神的なストレスになったりすることも少なくありません。以下に、具体的な影響の例を挙げます。

日常生活の動作痛みによる影響
階段の昇り降り特に降りる際に膝に体重がかかりやすく、痛みが増すことがあります。手すりを使ったり、一歩ずつゆっくり降りたりしなければならない状況が生じます。
正座やしゃがみ込み膝を深く曲げる動作は、皿の下の腱に強い負担をかけるため、痛みが強く出てしまい、これらの動作を避けるようになることがあります。
長時間の立ち仕事や歩行膝への負担が持続することで、痛みが徐々に増し、仕事や買い物、散歩などが困難になることがあります。
スポーツや趣味活動ランニング、ジャンプ、スクワットなど、膝に負担がかかる運動は痛みのために続けられなくなり、好きな活動を諦めざるを得ないこともあります。
睡眠寝返りを打つ際や、特定の姿勢で寝ている時に膝に痛みを感じ、安眠を妨げられることがあります。

これらの影響が積み重なることで、「もう以前のように動けないのではないか」という不安や、「また痛むのではないか」という恐怖から、活動的になることを避けてしまう方もいらっしゃいます。しかし、痛みを我慢し続けることは、さらなる身体の歪みや他の部位への負担につながる可能性もあります。この痛みに真剣に向き合い、適切なケアを始めることが、快適な日常を取り戻すための第一歩となるでしょう。

2. 膝の痛み 皿の下に潜む主な原因を徹底解説

膝の皿の下に感じる痛みは、日常生活に大きな影響を与えることがあります。この痛みには、特定のスポーツ活動によって引き起こされるものから、姿勢の歪みといった見落とされがちな原因まで、様々なものが潜んでいます。ここでは、代表的な疾患とそのメカニズム、そして意外な原因について詳しく解説いたします。

2.1 代表的な疾患1 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは

膝蓋腱炎は、膝のお皿の下にある膝蓋腱に炎症が生じる状態を指します。特にジャンプやダッシュ、キック動作などを頻繁に行うスポーツ選手によく見られることから、「ジャンパー膝」とも呼ばれています。

この疾患は、膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋の強い収縮が、膝蓋腱に繰り返し過度な負担をかけることで発症します。具体的には、着地時の衝撃や、急な方向転換などが膝蓋腱にストレスを与え、微細な損傷と炎症を引き起こします。その結果、膝の皿の下、特に膝蓋骨の下部から脛骨粗面にかけて痛みが現れます。

症状としては、膝蓋骨の下部や、そのすぐ下の脛骨粗面あたりに痛みを感じることが多く、特に運動中や運動後に痛みが強くなる傾向があります。また、膝を深く曲げたり、階段の上り下り、椅子から立ち上がる際にも痛みを感じることがあります。

2.2 代表的な疾患2 オスグッド病のメカニズム

オスグッド病は、主に成長期のお子様に多く見られる膝の痛みです。活発な運動を行うことで、膝の皿の下にある脛骨粗面と呼ばれる部分に炎症や隆起が生じます。

そのメカニズムは、成長期にはまだ柔らかい脛骨粗面に、大腿四頭筋の強い牽引力が繰り返し加わることにあります。大腿四頭筋は膝蓋骨を介して膝蓋腱となり、最終的に脛骨粗面に付着しています。ジャンプやランニング、キック動作などによって大腿四頭筋が収縮するたびに、脛骨粗面が引っ張られ、その結果、骨の一部が剥がれたり、隆起したりして痛みが生じます。

主な症状は、脛骨粗面の突出と痛みです。運動中に痛みが強くなり、安静にすると軽減しますが、運動を再開すると再び痛み出すことが特徴です。触ると痛むことも多く、進行すると突出部が大きくなることもあります。この痛みもまた、膝の皿の下に位置する脛骨粗面に集中して現れます。

2.3 見落とされがちな隠れた原因 姿勢や骨盤の歪み

膝の皿の下の痛みは、スポーツによるオーバーユースだけでなく、日頃の姿勢や骨盤の歪みが原因となっていることも少なくありません。これらの隠れた原因は、膝への不必要な負担を増やし、痛みを引き起こすことがあります。

骨盤の歪みは、股関節や膝関節のアライメント(骨の並び方)に影響を与えます。例えば、骨盤が前傾したり後傾したりすることで、大腿骨や脛骨がねじれ、膝関節に偏った負荷がかかりやすくなります。これにより、膝蓋腱へのストレスが増大し、膝の皿の下の炎症を引き起こす可能性があります。

また、猫背や反り腰といった不良姿勢も、重心のバランスを崩し、膝に過度な負担をかける原因となります。特に、歩行時や立ち姿勢で膝が内側に入る「ニーイン」や、外側に開く「ニーアウト」といった状態は、膝関節の安定性を損ない、膝蓋腱に直接的なストレスを与えることにつながります。

このように、姿勢や骨盤の歪みによって引き起こされる筋肉のアンバランスは、膝関節の動きを不自然にし、結果として膝の皿の下の痛みを招くことがあるのです。

2.4 間違えやすい他の膝の痛みとの違い

膝の痛みは多岐にわたり、皿の下の痛みと似たような症状を示すものもあります。正確な原因を理解するためには、他の膝の痛みとの違いを把握することが重要です。

以下の表で、膝の皿の下の痛みと間違えやすい主な膝の痛みの特徴を比較します。

痛みの種類主な痛みの場所特徴的な症状主な原因
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)膝の皿の下(膝蓋骨下部、脛骨粗面)運動中の痛み、押すと痛むスポーツによるオーバーユース、膝蓋腱の炎症
オスグッド病膝の皿の下(脛骨粗面)脛骨粗面の突出、運動中の痛み(成長期に多い)成長期の骨の未成熟、大腿四頭筋の牽引力
変形性膝関節症膝の内側、または全体立ち上がりや歩き始めの痛み、軟骨のすり減り加齢、軟骨の摩耗
鵞足炎膝の内側、脛骨上部膝の内側の圧痛、ランニングなどで悪化太ももの内側の筋肉(鵞足)の使いすぎ
腸脛靭帯炎(ランナー膝)膝の外側ランニング中の膝の外側の痛み、特に下り坂腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の摩擦
半月板損傷膝の内部、関節の隙間膝の引っかかり感、曲げ伸ばし時の痛み、膝のロックスポーツ中の捻り、衝撃

このように、膝の痛みは発生部位や症状によって原因が異なります。膝の皿の下に特化した痛みは、膝蓋腱や脛骨粗面に関連する問題である可能性が高いことを覚えておくと良いでしょう。ご自身の痛みがどのタイプに当てはまるのかを理解することが、適切な対処法を見つける第一歩となります。

3. 整体が膝の痛み 皿の下の改善に効果的な理由

膝の皿の下の痛みは、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。多くの方がその痛みを和らげるために様々な方法を試されていますが、根本的な解決に至らず悩んでいらっしゃるかもしれません。ここでは、整体が膝の皿の下の痛みの改善にどのように効果を発揮するのか、その理由を詳しく解説いたします。

3.1 一般的な対処法と整体の根本アプローチの違い

膝の皿の下の痛みに対して、多くの方がまず試されるのは、湿布を貼る、アイシングをする、サポーターを使用する、あるいは安静にするといった方法ではないでしょうか。これらは確かに一時的に痛みを和らげる効果が期待できます。

しかし、これらの対処法は、あくまでも痛みという「症状」に対するアプローチであり、痛みの「根本原因」を取り除いているわけではありません。そのため、痛みが一時的に引いても、原因が解決されていないために再発を繰り返してしまうケースが少なくありません。

一方、整体のアプローチは、痛む膝だけでなく、体全体のバランスに目を向けます。膝の皿の下の痛みが、実は姿勢の歪み、骨盤の傾き、股関節や足首の機能不全など、離れた部位の問題から引き起こされていると考えるのです。整体では、これらの根本原因を特定し、体の歪みを調整することで、膝への過度な負担を軽減し、痛みの改善を目指します。

具体的には、膝蓋腱に負担をかけている大腿四頭筋の過緊張や、膝関節のアライメント(骨の並び)の乱れを、全身のバランス調整を通じて改善していきます。これにより、膝本来の機能を取り戻し、自然治癒力を高めることを目的としています。

3.2 整体院での施術の流れと検査方法

整体院では、膝の皿の下の痛みを改善するために、まず丁寧な検査とカウンセリングから始めます。これにより、お客様一人ひとりの痛みの原因を正確に把握し、最適な施術プランを立てることが可能になります。

3.2.1 詳細な問診

お客様の痛みの状態、いつから痛みがあるのか、どのような時に痛むのか、過去の怪我や病歴、日頃の生活習慣など、詳しくお話を伺います。この問診を通じて、痛みの背景にある要因を探っていきます。

3.2.2 丁寧な検査

問診で得られた情報をもとに、以下のような検査を行います。

  • 視診: お客様の姿勢や歩き方、膝の皿の位置、足のつき方などを目で見て確認し、体の歪みやバランスの崩れがないかをチェックします。
  • 触診: 膝の皿の下やその周辺の筋肉、腱、関節の状態を触って確認します。特に、膝蓋腱の炎症の有無や、大腿四頭筋の緊張具合、膝関節の可動域などを詳細に調べます。
  • 動作分析: 膝の曲げ伸ばし、しゃがむ動作、階段の昇り降りなど、実際に体を動かしていただき、どの動作で痛みが出るのか、関節の動きに制限がないかなどを評価します。

これらの検査を通じて、膝の皿の下の痛みがどこから来ているのか、その根本原因を突き止めます。

3.2.3 施術計画の説明と施術

検査結果に基づき、お客様の体の状態と痛みの原因を分かりやすく説明し、どのような施術を行うか、どのくらいの期間で改善を目指すかといった施術計画を丁寧に説明いたします。同意をいただいた上で、骨盤調整、姿勢調整、筋肉のバランス調整、関節の可動域改善など、お客様に合わせた施術を進めていきます。

3.3 骨盤矯正や姿勢改善が膝の痛みにどう影響するか

膝の皿の下の痛みは、必ずしも膝そのものに原因があるとは限りません。特に、骨盤の歪みや不良姿勢が、膝に不必要な負担をかけ、痛みを引き起こしているケースが多く見られます。

3.3.1 骨盤の歪みと膝の痛み

骨盤は体の土台であり、背骨と脚をつなぐ重要な役割を担っています。骨盤が歪むと、その上にある背骨や、下にある股関節、膝関節、足首へと連鎖的に影響が及びます。

例えば、骨盤が前傾したり後傾したり、あるいは左右に傾いたりすると、股関節の動きが制限されたり、大腿四頭筋の緊張が高まったりすることがあります。この大腿四頭筋の過緊張は、膝蓋骨(膝の皿)を上方に強く引っ張り、その下の膝蓋腱に持続的なストレスをかけ、炎症を引き起こす原因となるのです。

また、骨盤の歪みがO脚やX脚といった膝関節のアライメント不良を引き起こし、膝の内側や外側に偏った負担をかけることで、膝の皿の下の痛みにつながることもあります。

骨盤の歪み膝への影響皿の下の痛みとの関連
前傾(反り腰)大腿四頭筋の過緊張、股関節の伸展制限膝蓋腱への負担増大、膝の皿の動きの制限
後傾(猫背)ハムストリングスの過緊張、膝関節の過伸展膝の安定性低下、膝蓋腱への間接的な負担
左右の傾きO脚やX脚の助長、左右の膝への負担差膝関節のアライメント不良による膝蓋腱への偏った負担

3.3.2 姿勢の悪さと膝の痛み

猫背や反り腰、あるいは重心が偏った立ち方など、不良姿勢は体の重心バランスを崩します。重心が不適切な位置にあると、常に膝関節に過度な負担がかかり続けることになります。

特に、重心が前方に偏ると、膝が常に曲がった状態になりやすく、大腿四頭筋が常に緊張している状態が続きます。これにより、膝蓋腱へのストレスが増大し、膝の皿の下の痛みを引き起こしやすくなります。

整体では、骨盤の歪みを調整し、正しい姿勢を再教育することで、体全体の重心バランスを整えます。これにより、膝関節にかかる不必要な負担が軽減され、膝の皿の下の痛みの改善へとつながるのです。正しい姿勢は、痛みの改善だけでなく、再発防止にも非常に重要な要素となります。

4. 膝の痛み 皿の下の再発を防ぐセルフケアと予防策

膝の皿の下の痛みは、一度改善しても、日々の習慣や体の使い方によって再発しやすいという特徴があります。ここでは、痛みのない快適な日常を維持するために、ご自宅でできるセルフケアと、日常生活で意識すべき予防策について詳しくご紹介いたします。

4.1 自宅でできる効果的なストレッチと筋力トレーニング

膝の皿の下の痛みの原因となる筋肉の緊張を和らげ、膝を支える力を高めるためには、適切なストレッチと筋力トレーニングが不可欠です。無理のない範囲で継続して行うことが大切です。

4.1.1 効果的なストレッチ

膝の皿の下に負担をかける大腿四頭筋やハムストリングス、ふくらはぎの柔軟性を高めるストレッチをご紹介します。

ストレッチ名目的実践方法
大腿四頭筋ストレッチ(立位)太ももの前側の筋肉を伸ばし、膝の皿への負担を軽減します。壁や椅子に片手をついて立ち、もう片方の手で足首を持ち、かかとをお尻に近づけます。膝を揃えるように意識し、太ももの前が伸びているのを感じながら20~30秒キープします。
ハムストリングスストレッチ(長座)太ももの裏側の筋肉の柔軟性を高め、膝関節の動きをスムーズにします。床に座り、両足を前に伸ばします。膝を軽く緩めても構いませんので、ゆっくりと体を前に倒し、つま先を掴むか、届かない場合は足首やふくらはぎを掴みます。太ももの裏が伸びているのを感じながら20~30秒キープします。
ふくらはぎストレッチ(壁)ふくらはぎの筋肉の柔軟性を高め、足首の動きを改善し、膝への衝撃を吸収しやすくします。壁から一歩離れて立ち、両手を壁につけます。片足を後ろに大きく引き、かかとを床につけたまま、前足の膝を曲げて体重をかけます。後ろ足のふくらはぎが伸びているのを感じながら20~30秒キープします。

4.1.2 膝を支える筋力トレーニング

膝の安定性を高め、皿の下への負担を減らすために、大腿四頭筋(特に内側広筋)やお尻の筋肉、体幹を鍛えるトレーニングをご紹介します。

トレーニング名目的実践方法
ハーフスクワット膝への負担を抑えつつ、大腿四頭筋やお尻の筋肉をバランス良く鍛えます。足を肩幅に開き、つま先をやや外側に向けます。椅子に座るようにゆっくりとお尻を下げ、膝がつま先よりも前に出ないように注意しながら、太ももが床と平行になる手前まで腰を下ろします。ゆっくりと元の姿勢に戻ります。10回を2~3セット行います。
ヒップリフトお尻の筋肉(臀筋)を強化し、骨盤の安定性を高め、膝への負担を軽減します。仰向けに寝て、膝を立て、足の裏を床につけます。両腕は体の横に置きます。お尻をゆっくりと持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにします。お尻の筋肉を意識しながら数秒キープし、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。10回を2~3セット行います。
カーフレイズふくらはぎの筋肉を強化し、歩行時の衝撃吸収能力を高めます。壁や椅子に手をついて立ち、両足のかかとをゆっくりと持ち上げ、つま先立ちになります。ふくらはぎの筋肉を意識しながら数秒キープし、ゆっくりとかかとを下ろします。15回を2~3セット行います。

トレーニングを行う際は、痛みを感じたらすぐに中止し、無理をしないことが重要です。正しいフォームで行うことが、効果を高め、怪我を防ぐことにつながります。

4.2 日常生活で気をつけたい姿勢と動作のポイント

日々の何気ない姿勢や動作が、膝の皿の下の痛みを悪化させたり、再発の原因となったりすることがあります。膝への負担を最小限に抑えるためのポイントを意識して生活しましょう。

  • 長時間の同じ姿勢を避ける
    デスクワークなどで長時間座り続ける場合は、定期的に立ち上がって体を動かしたり、軽いストレッチを行ったりしましょう。長時間立つ場合も、片足に重心をかけすぎず、こまめに重心を移動させることが大切です。
  • 正しい座り方を意識する
    椅子に座る際は、深く腰掛け、骨盤を立てて背筋を伸ばすように意識します。膝が股関節よりも少し高くなるように調整すると、膝への負担が軽減されます。
  • 歩行時の重心と着地
    歩く際は、足裏全体で地面に着地し、膝を柔らかく使うことを意識しましょう。かかとから着地し、足の指の付け根で地面を蹴り出すような歩き方が理想的です。大股になりすぎず、小刻みに歩くことで膝への衝撃を和らげることができます。
  • 階段の上り下り
    階段を上る際は、まず健康な方の足を一段上に置き、次に痛む方の足を揃えます。下りる際は、痛む方の足を一段下に置き、健康な方の足を揃えるようにします。手すりがある場合は、積極的に活用して体を支えましょう。
  • スポーツや運動前のウォーミングアップとクールダウン
    運動をする前には必ずウォーミングアップを行い、筋肉を温めて柔軟性を高めます。運動後にはクールダウンとしてストレッチを行い、筋肉の疲労回復を促しましょう。
  • 重いものを持つ際の注意
    重いものを持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし、膝や腰に負担がかからないように、体の中心に近づけて持ち上げましょう。

4.3 インソールの活用や靴選びの重要性

足元は、膝の皿の下の痛みと密接に関わっています。足のバランスが崩れると、その影響は膝にまで及び、痛みの原因となることがあります。適切なインソールや靴を選ぶことで、膝への負担を大きく軽減し、再発予防につながります。

4.3.1 インソールの活用

インソールは、靴の中に入れる中敷きのことですが、単なるクッション材ではありません。足のアーチをサポートし、歩行時の衝撃を吸収したり、足の歪みを補正したりする重要な役割を担っています。

  • 衝撃吸収性の向上
    特に硬い地面を歩くことが多い場合、インソールが足裏にかかる衝撃を和らげ、膝への負担を軽減します。
  • 足のアーチサポート
    扁平足やハイアーチなど、足のアーチの形状が適切でない場合、歩行時に膝に不必要な負担がかかることがあります。インソールで足のアーチを適切にサポートすることで、足元からの歪みを整え、膝の安定性を高めます。
  • 足の歪みの補正
    足首の傾きや足指の使い方の偏りなど、足元の小さな歪みが膝の皿の下に痛みをもたらすことがあります。オーダーメイドのインソールや、ご自身の足の形に合ったインソールを使用することで、これらの歪みを補正し、膝関節の正しいアライメントを保つことができます。

ご自身の足の状態に合ったインソールを選ぶためには、整体院などで専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

4.3.2 靴選びの重要性

普段履く靴は、膝の健康に大きな影響を与えます。以下のポイントを参考に、ご自身の足と膝に優しい靴を選びましょう。

  • 十分なクッション性
    靴底に適度な厚みとクッション性がある靴を選びましょう。特にヒール部分のクッション性は、歩行時の膝への衝撃を吸収する上で重要です。
  • 安定性
    足元がぐらつかないよう、かかとをしっかりとホールドし、靴全体が足にフィットする安定性の高い靴を選びましょう。靴底が広めで、ねじれにくいものも安定性を高めます。
  • 適切なフィット感
    サイズが合っていない靴は、足や膝に余計な負担をかけます。つま先に適度な余裕があり(約1cm程度)、足幅もきつすぎず、ゆるすぎないものを選びましょう。紐靴の場合は、足に合わせてしっかりと締めることが大切です。
  • ヒールの高さ
    ヒールの高い靴は、重心が前方に移動し、膝に大きな負担をかけます。できるだけヒールの低い靴、あるいはヒールがないフラットな靴を選ぶようにしましょう。
  • 靴底の素材と滑りにくさ
    滑りにくい素材の靴底は、転倒のリスクを減らし、安心して歩くことができます。また、靴底が摩耗している場合は、早めに交換するか、新しい靴に買い替えることを検討しましょう。

靴は試着して、実際に歩いてみて、足や膝に違和感がないかを確認することが大切です。特に午後の足がむくみやすい時間帯に試着すると、より正確なフィット感がわかります。

5. まとめ

膝の皿の下に感じる痛みは、日常生活に大きな影響を与え、多くの方が諦めてしまいがちな症状です。しかし、その痛みには必ず原因があり、適切なアプローチで改善へと導くことが可能です。

この記事では、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)やオスグッド病といった代表的な疾患から、見落とされがちな姿勢や骨盤の歪みといった根本的な原因まで、多角的に解説してまいりました。これらの原因に対し、一般的な対処法だけでは一時的な緩和に留まってしまうことも少なくありません。

整体は、膝の痛み(皿の下)に対して、その根本原因である身体の歪みやバランスの崩れにアプローチすることで、痛みの改善だけでなく再発しにくい身体づくりを目指します。骨盤矯正や姿勢改善を通じて、膝にかかる負担を軽減し、本来持っている回復力を引き出すことが、整体の大きな強みです。

また、施術だけでなく、ご自宅でできる効果的なストレッチや筋力トレーニング、日常生活での姿勢や動作の見直し、適切な靴選びやインソールの活用といったセルフケアも非常に重要です。これらを継続することで、より長く快適な状態を維持し、痛みのない日常を取り戻すことができるでしょう。

膝の痛みをもう諦めようとしている方、原因が分からずに困っている方は、ぜひ一度専門家にご相談ください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

●ブログ監修者

新松戸オリーブの木整体院

院長 久保田 真彦(くぼた まさひこ)

保有資格
柔道整復師

新松戸オリーブの木整体院 院長の久保田です。これまで多くの方の痛みや不調と向き合ってきたなかで、「原因がわからない」「どこへ行っても良くならない」そんなお悩みを抱えた方がたくさんいらっしゃいました。当院では、解剖学や姿勢分析に基づいた視点から、“本当の原因”にアプローチする施術を行っています。このブログでは、日々の施術経験をもとに、不調のヒントやケアの考え方をわかりやすくお伝えできればと思っています。

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