ランニングでの膝の痛み、その原因を徹底解明!整体で根本改善への道

ランニング中に膝の痛みを感じ、「このまま走り続けても大丈夫だろうか?」と不安に思っていませんか?この記事では、ランニングで膝が痛む主な原因から、ランナー膝や鵞足炎といった具体的な症状、そして痛みを感じた際の応急処置まで詳しく解説します。さらに、整体で根本的に痛みを改善し、再発を防ぐための具体的な方法までご紹介。正しい知識を身につけ、痛みのない快適なランニングライフを取り戻しましょう。

1. ランニングで膝の痛みを感じたら

1.1 ランニング中の膝の痛みに悩むあなたへ

日々のランニングは、健康維持やストレス解消、あるいは目標達成のための大切な時間ですよね。しかし、走るたびに膝に痛みを感じるようになり、その喜びが不安へと変わってしまっていませんか

「このまま走り続けても大丈夫だろうか」「いつになったら痛みがなくなるのだろう」といった悩みは、多くのランナーが抱える共通のものです。特に、走り始めたばかりの方からベテランランナーまで、膝の痛みは誰にでも起こりうる問題です。

膝の痛みは、単なる一時的な筋肉疲労と軽視されがちですが、放置すると症状が悪化し、ランニングを継続すること自体が困難になるだけでなく、日常生活にも支障をきたす恐れがあります。痛みを我慢して走り続けることは、さらなる身体の歪みや別の部位への負担を引き起こすことにもつながりかねません。

この章では、あなたが今感じている膝の痛みについて、どのような状況で痛みが生じているのか、そしてその痛みが示す可能性のあるサインについて深掘りしていきます。あなたのランニングライフを長く続けるために、まずは膝の痛みに真剣に向き合うことから始めましょう。この後の章で、痛みの具体的な原因や整体での改善方法、そして再発予防策について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

2. ランニングによる膝の痛みの種類と症状

ランニング中に膝の痛みを感じる場合、その痛みは一種類ではありません。膝のどの部分が、どのような状況で痛むのかによって、考えられる原因や症状の種類は多岐にわたります。ご自身の痛みがどのタイプに当てはまるのかを知ることは、適切な対処や根本改善への第一歩となるでしょう。

2.1 膝の痛みが起こる主な部位と特徴

膝は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨という3つの骨が組み合わさり、靭帯や腱、軟骨によって支えられている複雑な関節です。ランニングによる負担は、これらの構成要素のどこかに集中し、痛みとして現れます。痛みの部位や特徴を把握することで、ご自身の膝に何が起こっているのかをより深く理解できます。

痛む主な部位考えられる症状の特徴
膝の外側ランニング中に特に痛みが増し、膝を曲げ伸ばしする際に擦れるような感覚がある場合があります。
膝の内側(やや下)膝の内側下部を押すと痛みを感じたり、ランニング後や階段の昇降時に痛みが強くなったりすることがあります。
膝のお皿の下膝のお皿のすぐ下が痛み、ジャンプや着地、坂道の上り下りなどで痛みが増す傾向があります。
膝のお皿の裏膝を深く曲げたり、しゃがんだりする際に、お皿の奥に鈍い痛みや違和感を感じることがあります。
膝の裏側膝の裏側に張りや痛みを感じ、膝を完全に伸ばしきれない、または曲げきれないような感覚を伴うことがあります。

2.2 ランナー膝(腸脛靭帯炎)

ランナー膝は、ランニングをする方に非常によく見られる膝の痛みの種類です。正式名称は腸脛靭帯炎と言います。膝の外側に痛みが生じるのが特徴で、特にランニング中に痛みが増し、進行すると日常生活でも痛みを感じるようになることがあります。

この痛みは、太ももの外側にある腸脛靭帯という強固な組織が、膝の外側にある大腿骨の突起部と繰り返し摩擦することで炎症を起こすために発生します。使いすぎ(オーバーユース)やランニングフォームの乱れ、O脚傾向、股関節周りの筋肉の柔軟性不足や筋力不足などが主な原因として挙げられます。

2.3 鵞足炎

鵞足炎は、膝の内側、やや下部に痛みが生じる炎症性の疾患です。鵞足とは、縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉の腱が脛骨の内側部分に合流して付着している部位を指し、その形がガチョウの足に似ていることから名付けられました。

ランニング中に膝の内側に繰り返し負担がかかることや、X脚傾向、股関節の内転筋群の柔軟性不足や筋力不足が原因で、これらの腱に炎症が起こり痛みが生じます。特にランニング中や膝の曲げ伸ばし、階段の昇り降りなどで痛みを感じやすく、押すと痛む圧痛があることも特徴です。

2.4 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

ジャンパー膝は、膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下に痛みが生じる炎症性の疾患です。正式名称は膝蓋腱炎と言います。膝蓋腱は、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)と膝蓋骨をつなぎ、さらに脛骨へと続く強靭な腱です。

ランニング中の着地動作やジャンプ、ダッシュ、急な方向転換など、膝に繰り返し強い衝撃や牽引力が加わることで、膝蓋腱に微細な損傷や炎症が起こります。大腿四頭筋の柔軟性不足や筋力不足も、膝蓋腱への負担を増大させる要因となります。初期には運動後に痛みを感じる程度ですが、進行すると運動中も常に痛みを感じるようになり、日常生活にも支障をきたすことがあります。

2.5 その他の膝の痛み

上記で挙げた主要な痛みの他にも、ランニングが引き金となって膝に様々な症状が現れることがあります。例えば、膝のお皿の裏側に鈍い痛みや違和感を感じる場合は、膝蓋大腿関節症(膝蓋軟骨軟化症)の可能性があります。これは、膝蓋骨と大腿骨が接する部分の軟骨に負担がかかることで生じます。

また、膝の内側や外側、またはお皿の横に「コリコリ」とした組織が触れ、それが膝を曲げ伸ばしする際に痛みを発する場合は、タナ障害(滑膜ヒダ障害)も考えられます。これは、膝関節内にある滑膜ヒダが炎症を起こしたり、挟み込まれたりすることで痛みが生じるものです。さらに、膝の裏側に張りや痛みを感じる場合は、ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)の付着部炎や、膝窩筋の炎症などが関係していることもあります。これらの痛みも、ランニングによる膝への繰り返しの負担が原因となることがあります。

3. ランニングで膝が痛む根本的な原因

ランニングによる膝の痛みは、単一の原因で発生することは少なく、複数の要因が複雑に絡み合って生じることがほとんどです。ここでは、膝の痛みを引き起こす根本的な原因について、詳しく掘り下げて解説いたします。

3.1 オーバーユース(使いすぎ)

ランニングによる膝の痛みの最も一般的な原因の一つが、オーバーユース、つまり使いすぎです。身体が回復する時間を十分に与えずに、過度な練習量や頻度、強度でランニングを続けると、膝関節やその周囲の組織に繰り返し負担がかかり、炎症や損傷を引き起こします。

特に、急に走行距離を伸ばしたり、ペースを上げたり、練習頻度を増やしたりした場合に、身体がその変化に適応しきれずに痛みが生じやすい傾向にあります。組織は回復する過程で強くなりますが、回復が追いつかないと疲労が蓄積し、やがて痛みに変わってしまうのです。

3.2 ランニングフォームの問題

ランニングフォームは、膝への負担を大きく左右する重要な要素です。不適切なランニングフォームは、特定の部位に過剰なストレスを集中させ、膝の痛みの直接的な原因となります。

以下に、膝の痛みに繋がりやすいランニングフォームの問題点をまとめました。

ランニングフォームの問題点膝への影響
接地時の衝撃が大きい
(かかとから強く着地するなど)
膝関節全体に強い衝撃が伝わり、半月板や軟骨、靭帯への負担が増大します。
膝が内側に入る(ニーイン)
(特に着地時)
膝関節の内側にねじれの力が加わり、膝蓋骨の動きが不安定になったり、腸脛靭帯や鵞足への負担が増したりします。
歩幅が広すぎる(オーバーストライド)重心より前方に足が着地するため、ブレーキがかかるような動きとなり、膝関節への衝撃が増加します。
体幹の不安定さ体幹が不安定だと、下半身の動きを制御しきれず、膝が左右にブレやすくなり、膝への負担が偏ってしまいます。
骨盤の過度な回旋や傾き骨盤の動きが大きすぎると、股関節から膝にかけての連動性が損なわれ、膝に不自然なストレスがかかります。

これらのフォームの問題は、無意識のうちに行われていることが多く、自分では気づきにくい場合もあります。

3.3 身体のアライメントの歪みと筋肉のアンバランス

身体のアライメント(骨格の配列)の歪みや、特定の筋肉の弱化、あるいは過緊張による筋肉のアンバランスも、膝の痛みの根本的な原因となります。身体全体のバランスが崩れると、ランニング時に膝に不均等な負荷がかかり、特定の組織に負担が集中してしまいます。

具体的な例を以下に示します。

身体のアライメント・筋肉の問題膝への影響
骨盤の歪みや傾き左右の脚の長さが一時的に変わったり、股関節の動きに左右差が生じたりすることで、膝への負担が偏ります。
O脚やX脚膝関節の内側または外側に常に過度な圧力がかかり、関節軟骨や靭帯、半月板への負担が増大します。
股関節の可動域制限股関節が十分に機能しないと、膝がその代償として過剰に動かされ、本来の役割以上の負担を強いられます。
臀筋(お尻の筋肉)の弱化臀筋は股関節を安定させ、膝が内側に入るのを防ぐ重要な役割を担っています。弱化すると膝の安定性が低下し、ニーインの原因となります。
大腿四頭筋(太もも前)の硬化や弱化硬化すると膝蓋骨(膝のお皿)の動きが制限され、膝蓋腱への負担が増します。弱化すると着地時の衝撃吸収能力が低下します。
ハムストリングス(太もも裏)の硬化膝関節の動きを制限し、膝蓋骨の動きに影響を与えたり、膝裏へのストレスを増やしたりします。
内転筋群(太もも内側)の硬化や弱化膝が内側に入るのを助長したり、股関節の安定性を損なったりして、膝への負担を増やします。
ふくらはぎの筋肉の硬化足首の動きを制限し、着地時の衝撃吸収能力を低下させ、膝への負担を増やすことがあります。

これらの身体の歪みや筋肉のアンバランスは、日常生活の姿勢や癖、過去の怪我などが原因で生じることが多く、ランニングによって顕在化する場合があります。

3.4 不適切なランニングシューズ

ランニングシューズは、足と地面との唯一の接点であり、膝への衝撃を吸収し、足を保護する重要な役割を担っています。ご自身の足に合わないシューズや、機能が低下したシューズを使用し続けると、膝の痛みを引き起こす原因となります。

  • クッション性の低下: 長期間使用したシューズは、ミッドソールのクッション材が劣化し、衝撃吸収能力が低下します。これにより、膝への直接的な衝撃が増加します。
  • 安定性の不足: 足のタイプ(例: オーバープロネーション)に合わない、あるいは安定機能が不十分なシューズは、着地時の足の過度な動きを許容し、膝のねじれやブレを引き起こす可能性があります。
  • サイズやフィット感の問題: サイズが合っていない、あるいは足の形にフィットしないシューズは、足の指が適切に使えなかったり、靴の中で足が滑ったりすることで、不自然な力の入り方となり、膝への負担につながります。
  • 寿命を超えた使用: 一般的にランニングシューズの寿命は走行距離500kmから800kmと言われています。見た目は問題なくても、機能が低下していることがあります。

3.5 路面状況や練習環境

ランニングを行う路面や練習環境も、膝の痛みの原因となることがあります。

  • 硬い路面でのランニング: アスファルトやコンクリートのような硬い路面は、衝撃吸収性が低いため、膝への衝撃が大きくなります。公園の芝生や土の道など、比較的柔らかい路面と比較すると、膝への負担は増大します。
  • 傾斜のある路面: 上り坂や下り坂でのランニングは、平坦な道とは異なる筋肉の使い方や膝への負荷がかかります。特に下り坂では、膝への衝撃が強く、大腿四頭筋への負担が増大します。
  • 不規則な路面: 未舗装のトレイルや石畳など、路面が不規則な場所では、足元が不安定になりやすく、バランスを取るために膝や足首に余計な負担がかかります。
  • 寒冷な環境: 気温が低い環境では、筋肉や関節が硬くなりやすく、柔軟性が低下した状態でランニングをすると、怪我のリスクが高まります。十分なウォーミングアップがより重要になります。

これらの環境要因は、ランナー自身の身体の状態やフォームと組み合わさることで、膝の痛みを引き起こしやすくなります。

4. 膝の痛みに気づいたらまず行うべきこと

ランニング中に膝の痛みを感じた場合、その初期対応が非常に重要です。痛みを放置したり、無理をしてランニングを継続したりすると、症状が悪化し、回復に時間がかかるだけでなく、慢性的な問題へと発展する可能性があります。適切な初期対応を行うことで、炎症を最小限に抑え、早期回復への道を切り開くことができます

4.1 応急処置 RICE処置

ランニング中に膝の痛みが発生した場合、まず行うべき応急処置が「RICE処置」です。RICEとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取ったもので、急性期の炎症や腫れを抑えるための基本的な処置となります。

項目内容具体的な方法
Rest(安静)痛む部分を動かさず、安静に保つことで、それ以上の損傷や炎症の拡大を防ぎます。ランニングを直ちに中止し、膝に負担がかかる動作を避けてください。可能な限り、膝を休ませることが大切です。
Ice(冷却)患部を冷やすことで、炎症を抑え、痛みを和らげます。ビニール袋に氷と少量の水を入れ、患部に当ててください。15分から20分程度冷却し、皮膚の感覚が麻痺するまで冷やしすぎないように注意しましょう。これを1日に数回繰り返します。
Compression(圧迫)患部を適度に圧迫することで、内出血や腫れの広がりを抑えます。弾性包帯やサポーターなどを用いて、膝周りを軽く圧迫してください。きつく巻きすぎると血行が悪くなるため、締め付けすぎないように注意が必要です。
Elevation(挙上)患部を心臓よりも高い位置に保つことで、重力によって血液や体液が溜まるのを防ぎ、腫れを軽減します。横になる際や座る際に、クッションや枕を使って膝を心臓より高い位置に持ち上げてください。

これらのRICE処置は、痛みが起こってからできるだけ早く行うことが、その後の回復に大きく影響します。痛みが軽いと感じても、初期の段階でしっかりと処置を行うように心がけてください。

4.2 痛みを悪化させないための休息と対策

RICE処置を行った後も、痛みを悪化させないための継続的な休息と対策が不可欠です。自己判断で無理な活動を続けることは、症状を長引かせる原因となります

まず、痛みが完全に引くまでランニングを控えることが最も重要です。痛みがない状態に戻っても、すぐに以前と同じペースでランニングを再開するのではなく、徐々に負荷を上げていくようにしましょう。急な運動量の増加は、再発のリスクを高めます。

日常生活においても、膝に負担がかかる動作や姿勢には注意が必要です。例えば、階段の昇降を避ける、長時間立ちっぱなしになるのを避ける、重いものを持つ際に膝を深く曲げすぎないなど、できるだけ膝への負担を軽減する工夫をしてください。

また、痛みが数日経っても改善しない場合や、むしろ悪化していると感じる場合は、自己判断せずに専門家への相談を検討することをおすすめします。整体では、膝の痛みだけでなく、その根本原因となっている身体の歪みや筋肉のアンバランスを見極め、適切なアプローチで改善へと導くことができます。痛みの原因を正確に把握し、個々の状態に合わせた施術やアドバイスを受けることが、早期回復と再発防止への鍵となります。

5. 整体でランニングの膝の痛みを根本改善

5.1 整体が膝の痛みにアプローチする方法

ランニングによる膝の痛みは、多くの場合、膝そのものだけでなく、身体全体のバランスの崩れや、姿勢、そして筋肉の連動性の問題が根本的な原因となっています。表面的な痛みを一時的に和らげるだけでは、ランニングを再開した際に痛みが再発してしまう可能性が高いです。

整体では、単に痛みのある膝に注目するだけでなく、ランニング動作全体に影響を与える骨盤の歪み、股関節の可動域制限、足首の不安定性、そして全身の筋肉のアンバランスを詳細に検査します。これらの根本原因を見つけ出し、手技によって一つひとつ丁寧に調整していくことで、身体が本来持っている正しい機能を取り戻し、痛みの出にくい状態へと導きます。

特に、ランニングで膝に負担がかかりやすいのは、着地時の衝撃吸収能力の低下や、推進力を生み出す際の身体の使い方の偏りが挙げられます。整体では、これらの問題に対して、関節の動きをスムーズにし、硬くなった筋肉を緩め、弱くなった筋肉の働きを促すことで、ランニングフォームの改善にも繋がり、膝への負担を軽減するようアプローチしていきます。

5.2 整体での施術内容と期待できる効果

整体院での施術は、一人ひとりの身体の状態や痛みの原因に合わせて、多角的なアプローチで行われます。ここでは、一般的な施術内容と、それによって期待できる効果について詳しくご説明します。

5.2.1 主な施術内容

整体では、まず丁寧なカウンセリングと身体の検査を通じて、ランニングによる膝の痛みがどこから来ているのかを徹底的に探ります。姿勢分析、動作分析、触診などを通して、骨盤の傾き、背骨の歪み、股関節や足首の可動域、筋肉の緊張具合などを詳しくチェックし、あなたの身体に合わせた施術計画を立てます。

具体的な手技としては、骨盤や背骨などの骨格の歪みを調整し、身体の土台を安定させる施術が行われます。また、膝周りだけでなく、太もも、ふくらはぎ、お尻、体幹など、ランニングに重要な筋肉の緊張を緩和するための筋膜リリースやストレッチ、指圧などを組み合わせ、筋肉の柔軟性とバランスを整えます。これにより、関節の動きがスムーズになり、膝への負担が軽減されます。

さらに、施術だけでなく、ご自宅でできるセルフケアの方法や、正しいランニングフォームを身につけるための運動指導も行われます。これにより、施術効果を長持ちさせ、痛みの再発を防ぎながら、ランニングパフォーマンスの向上を目指します。

5.2.2 期待できる効果

施術内容期待できる効果
カウンセリングと詳細な検査痛みの根本原因を特定し、個々の身体の状態を正確に把握できます。
骨格調整(骨盤、背骨など)身体の土台となる骨格の歪みを改善し、姿勢を安定させ、重心の偏りを修正します。
筋肉調整(筋膜リリース、ストレッチ、指圧など)硬くなった筋肉の緊張を緩和し、柔軟性を向上させ、関節の可動域を広げます。
運動指導・セルフケア指導正しい身体の使い方やランニングフォームを習得し、痛みの再発予防とランニングパフォーマンスの向上に繋がります。
全体的なバランス改善膝への負担が軽減され、痛みの軽減または消失、そしてランニングを長く楽しめる身体へと導きます。

5.3 根本改善を目指す整体の選び方

ランニングでの膝の痛みを根本から改善し、再発を防ぐためには、適切な整体院を選ぶことが非常に重要です。以下のポイントを参考に、あなたに合った整体院を見つけてください。

まず、丁寧なカウンセリングと検査を重視しているかどうかを確認しましょう。あなたのランニング歴、練習頻度、痛みの状況などを詳しく聞き取り、さらに姿勢や動作の分析を通じて、膝の痛みの本当の原因を特定しようと努めてくれる整体院が望ましいです。表面的な症状だけでなく、根本的な原因に目を向ける姿勢が、根本改善への第一歩となります。

次に、施術方針や施術内容について、分かりやすく説明してくれるかも大切なポイントです。どのような施術を、なぜ行うのか、そしてどのような効果が期待できるのかを、専門用語を避け、あなたが納得できる言葉で説明してくれる整体院を選びましょう。施術者との信頼関係は、改善へのモチベーション維持にも繋がります。

また、ランニング障害に関する知識や経験が豊富であるかどうかも重要な選定基準です。ランニングは特殊な動作を伴うため、一般的な身体の知識だけでなく、ランニングフォームやシューズ、練習方法など、ランナー特有の事情を理解している施術者であれば、より的確なアドバイスや施術が期待できます。

最後に、施術後のアフターケアや再発予防策についてもしっかりと指導してくれるかを確認してください。セルフストレッチや自宅でできる簡単なエクササイズ、正しいランニングフォームの指導など、日常生活で実践できるアドバイスを提供してくれる整体院は、根本改善と再発予防に真剣に取り組んでいる証拠です。一時的な痛みの緩和だけでなく、長期的な視点であなたのランニングライフをサポートしてくれる整体院を選びましょう。

6. ランニングでの膝の痛みを再発させない予防策

ランニングでの膝の痛みは、一度改善しても再発しやすい特徴があります。しかし、日頃から適切な予防策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことが可能です。ここでは、ランニングを長く安全に楽しむための具体的な予防策をご紹介いたします。

6.1 正しいランニングフォームの習得

ランニングフォームは、膝への負担を大きく左右する要素です。不適切なフォームは特定の部位に過度なストレスをかけ、痛みの原因となります。膝に優しい、効率的なランニングフォームを習得することが、再発防止の鍵となります。

以下のポイントに注意し、ご自身のフォームを見直してみましょう。

フォームの要素理想的な状態膝への影響
姿勢頭からかかとまでが一直線になるイメージで、やや前傾姿勢を保ちます。目線は数メートル先を見据え、背筋を伸ばしましょう。猫背や反り腰は、重心のバランスを崩し、膝や腰に負担をかけます。
着地足裏全体で地面を捉えるような、ミッドフット着地を意識します。膝の真下に着地し、衝撃を吸収するようにしましょう。かかとから強く着地すると、膝への衝撃が大きくなります。つま先着地もふくらはぎやアキレス腱に負担がかかります。
腕の振り肘を軽く曲げ、肩甲骨から大きく振ります。腕の振りは推進力となり、体幹の安定にも繋がります。腕を振らない、または不自然な振り方は、体幹のブレを引き起こし、下半身の負担を増大させます。
ピッチとストライド歩幅(ストライド)を広げすぎず、小刻みな歩数(ピッチ)で走ることを意識します。一般的に、1分間に170〜180歩が理想とされています。ストライドが広すぎると、着地時に膝が伸びきり、強い衝撃を受けやすくなります。

これらのポイントを意識することで、膝への負担を軽減し、より効率的に走れるようになります。ご自身のフォームに不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けることも有効です。

6.2 適切なウォーミングアップとクールダウン

ランニング前後のケアは、怪我の予防に不可欠です。適切なウォーミングアップとクールダウンを行うことで、筋肉や関節を保護し、疲労回復を促進できます。

種類目的具体的な内容ポイント
ウォーミングアップ体温と心拍数を上げ、筋肉の柔軟性と関節の可動域を高めます。怪我の予防とパフォーマンス向上に繋がります。軽いジョギング(5〜10分)、動的ストレッチ(アキレス腱伸ばし、股関節回し、腕回しなど)、ランニングドリル(スキップ、モモ上げなど)息が少し上がる程度で、全身を温めることを意識します。静的ストレッチはウォーミングアップには不向きです。
クールダウン運動で使われた筋肉を休ませ、疲労物質の排出を促します。筋肉の硬直や炎症を抑え、翌日の疲労感を軽減します。軽いジョギングやウォーキング(5〜10分)、静的ストレッチ(太ももの前・裏、ふくらはぎ、お尻、股関節など)呼吸を整えながら、反動をつけずにゆっくりと筋肉を伸ばします。各部位20〜30秒程度を目安にしましょう。

ウォーミングアップで身体を「走る準備」に整え、クールダウンで身体を「回復」させる習慣を身につけましょう。

6.3 膝周りの強化と柔軟性向上

膝の安定性を高め、ランニング中の衝撃を吸収するためには、膝周りの筋肉の強化と柔軟性の維持が欠かせません。特に、太ももの前(大腿四頭筋)、裏(ハムストリングス)、お尻(臀筋)、そして体幹の筋肉をバランス良く鍛えることが重要です。

6.3.1 膝を安定させるための筋力トレーニング

以下のトレーニングを週に2〜3回、無理のない範囲で取り入れましょう。

  • スクワット:太ももやお尻全体を鍛えます。膝がつま先より前に出ないように注意し、深く腰を下ろしましょう。
  • ランジ:片足ずつ前に踏み込み、太ももとお尻を鍛えます。体幹を意識し、バランスを取りながら行いましょう。
  • カーフレイズ:ふくらはぎを鍛え、着地時の衝撃吸収能力を高めます。かかとを上げ下げするシンプルな運動です。
  • プランク:体幹全体を強化します。正しい姿勢を保ち、お腹に力を入れて行いましょう。

6.3.2 柔軟性を高めるためのストレッチ

硬くなった筋肉は膝への負担を増大させます。以下のストレッチを日常的に行い、柔軟性を高めましょう。

  • 大腿四頭筋のストレッチ:立った状態で片足のかかとをお尻に近づけ、太ももの前を伸ばします。
  • ハムストリングスのストレッチ:座った状態で片足を伸ばし、つま先を手前に引いて太ももの裏を伸ばします。
  • ふくらはぎのストレッチ:壁に手をつき、片足を後ろに引いてアキレス腱を伸ばすようにふくらはぎを伸ばします。
  • 股関節周りのストレッチ:開脚ストレッチや股関節回しなど、股関節の可動域を広げる運動を取り入れましょう。

筋力と柔軟性の両方を高めることで、膝はより安定し、ランニング中の怪我のリスクを低減できます。

6.4 ランニングシューズの選び方と買い替え時期

ランニングシューズは、ランナーの足と地面を繋ぐ重要な道具です。足に合わないシューズや劣化したシューズは、膝への負担を増大させ、痛みの原因となることがあります。

6.4.1 適切なランニングシューズの選び方

シューズ選びでは、以下のポイントを重視しましょう。

  • クッション性:地面からの衝撃を吸収し、膝への負担を和らげます。長距離を走る方や、体重が重い方は特に重要です。
  • 安定性:足のぐらつきを抑え、正しいフォームを維持しやすくします。足首が内側に倒れやすい(オーバープロネーション)傾向がある方は、安定性の高いシューズを選びましょう。
  • フィット感:足の形にしっかりフィットし、足とシューズの一体感があるものを選びます。つま先に適度なゆとりがあり、かかとがしっかりホールドされるものが理想です。
  • 足のタイプに合わせる:ご自身の足のアーチの高さや、着地時の足の動き(プロネーション)に合ったシューズを選ぶことが大切です。専門店のスタッフに相談し、実際に試着して選ぶことをおすすめします。

6.4.2 ランニングシューズの買い替え時期

シューズのクッション材やアウトソールは、使用するうちに劣化します。劣化したシューズは衝撃吸収性が低下し、膝への負担が増加するため、定期的な買い替えが必要です。

目安詳細注意点
走行距離一般的に、500km〜800kmが買い替えの目安とされています。体重や走り方、路面状況によって劣化の度合いは異なります。
使用期間走行距離が少なくても、購入から1年〜1年半程度で素材が劣化することがあります。特に、クッション材のポリウレタンなどは、空気中の水分と反応して劣化が進むことがあります。
劣化のサインアウトソールのすり減り(特に、かかとやつま先部分) ミッドソールのシワや潰れ、弾力性の低下 アッパー部分の破れやほつれ 以前よりも足へのフィット感が低下したと感じる ランニング中に膝や足に違和感や痛みを感じるようになった見た目の変化だけでなく、履き心地や身体への影響も考慮しましょう。

適切なシューズ選びと定期的な買い替えは、膝の痛みを予防し、快適なランニングを継続するために非常に重要です。

7. まとめ

ランニングでの膝の痛みは、多くのランナーが経験する悩みです。その原因はオーバーユースやフォーム、身体の歪みなど様々で、痛みを放置すると悪化する可能性があります。根本的な改善には、原因を特定し、身体全体を整えるアプローチが不可欠です。整体は、アライメントの調整や筋肉のバランス改善を通じて、痛みの緩和だけでなく、再発しにくい身体づくりをサポートします。正しい知識と適切なケアで、いつまでも快適なランニングライフを送りましょう。何かお困りごとがありましたら、当院へお問い合わせください。

●ブログ監修者

新松戸オリーブの木整体院

院長 久保田 真彦(くぼた まさひこ)

保有資格
柔道整復師

新松戸オリーブの木整体院 院長の久保田です。これまで多くの方の痛みや不調と向き合ってきたなかで、「原因がわからない」「どこへ行っても良くならない」そんなお悩みを抱えた方がたくさんいらっしゃいました。当院では、解剖学や姿勢分析に基づいた視点から、“本当の原因”にアプローチする施術を行っています。このブログでは、日々の施術経験をもとに、不調のヒントやケアの考え方をわかりやすくお伝えできればと思っています。

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