腰痛とすべり症の本当の原因を徹底解説!整体で改善できる?

慢性的な腰痛、もしかしたらすべり症が原因かもしれません。このページでは、腰痛とすべり症の密接な関係、すべり症のメカニズム、そして様々な原因を分かりやすく解説します。加齢や姿勢だけでなく、遺伝や過去のケガも関係しているかもしれません。すべり症にも種類があり、それぞれ原因が異なります。その種類ごとの違いも丁寧に説明していきます。さらに、整体によってすべり症による腰痛がどのように改善されるのか、その効果や施術内容についてもご紹介します。そして、日頃から気を付けるべき予防法もご紹介することで、今後の腰痛対策に役立てていただけます。

1. 腰痛とすべり症の関係

腰痛は多くの人が経験する症状ですが、その原因の一つとして考えられるのが「すべり症」です。腰痛とすべり症は密接な関係があり、すべり症が腰痛を引き起こすケースも少なくありません。この章では、すべり症とは何か、そしてそれがどのように腰痛を引き起こすのかについて解説します。

1.1 すべり症とは何か?

すべり症とは、背骨を構成する椎骨の一つが、本来あるべき位置からずれてしまう状態のことです。特に腰椎に起こりやすく、腰椎すべり症とも呼ばれます。椎骨がずれることで、周辺の神経や組織を圧迫し、腰痛をはじめとする様々な症状を引き起こす可能性があります。

1.2 すべり症が腰痛を引き起こすメカニズム

すべり症によって腰痛が発生するメカニズムは主に以下の通りです。

メカニズム詳細
神経根の圧迫ずれた椎骨が神経根を圧迫することで、腰だけでなく、臀部や脚にかけて痛みやしびれが生じることがあります。これを坐骨神経痛といいます。
馬尾神経の圧迫複数の神経根が束になった馬尾神経が圧迫されると、両脚の痛みやしびれ、排尿・排便障害などの症状が現れることがあります。これは重篤な症状であり、早急な対応が必要です。
椎間関節の負担増加椎骨がずれることで、椎骨同士をつなぐ椎間関節への負担が増加し、炎症や痛みを引き起こすことがあります。
周囲の筋肉の緊張ずれた椎骨を支えようと周囲の筋肉が緊張し、血行不良や痛みを引き起こすことがあります。

すべり症による腰痛は、安静にしていても痛む場合や、前かがみになると痛みが軽減するといった特徴があります。また、長時間の座位や立位、歩行などで痛みが悪化する傾向があります。これらの症状が現れた場合は、医療機関への受診をおすすめします。

2. 腰痛とすべり症の様々な原因

腰痛とすべり症は密接な関係がありますが、すべり症だけが腰痛の原因ではありません。加齢や生活習慣、遺伝など、様々な要因が複雑に絡み合って腰痛を引き起こします。ここでは、腰痛とすべり症の様々な原因について詳しく解説します。

2.1 加齢による椎間板や靭帯の変性

加齢に伴い、背骨のクッションである椎間板は水分を失い、弾力性が低下します。また、背骨を支える靭帯も硬く脆くなります。これらの変化により、背骨が不安定になり、すべり症のリスクが高まります。椎間板の変性は、腰痛の最も一般的な原因の一つです。

2.2 遺伝的要因

すべり症の中には、生まれつき背骨の構造に異常がある先天性すべり症があります。また、家族にすべり症の患者がいる場合、遺伝的な要因で発症するリスクが高まると考えられています。遺伝的な要素は、骨の形成や靭帯の強度に影響を与える可能性があります。

2.3 姿勢の悪さ

猫背や反り腰などの悪い姿勢は、腰に負担をかけ、すべり症のリスクを高めます。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、現代の生活習慣は姿勢が悪くなりがちです。正しい姿勢を意識することで、腰への負担を軽減し、すべり症の予防に繋がります。

2.4 激しいスポーツや重労働

スポーツ選手や重労働に従事する人は、腰に大きな負担がかかるため、すべり症のリスクが高くなります。特に、重量挙げや繰り返しの腰の屈伸動作は、椎間板や靭帯にダメージを与えやすく、すべり症の原因となります。適切なトレーニング方法や休息を心がけることが重要です。

2.5 交通事故などの外傷

交通事故や転倒などによる強い衝撃が腰に加わると、背骨が骨折したり、靭帯が損傷したりすることがあります。このような外傷が原因で、すべり症を発症することもあります。交通事故後は、たとえ軽い痛みでも、医療機関を受診することが大切です。

原因詳細
加齢椎間板の変性、靭帯の劣化
遺伝先天的な骨格異常、家族歴
姿勢猫背、反り腰、長時間の座位
生活習慣激しいスポーツ、重労働
外傷交通事故、転倒

3. すべり症の種類とそれぞれの原因

すべり症は、その発生原因や症状によっていくつかの種類に分類されます。それぞれの種類の特徴と原因を理解することで、適切なケアや予防につなげることができます。

3.1 変性すべり症

変性すべり症は、加齢に伴う椎間板や靭帯、関節などの変性が原因で起こる、最も一般的なすべり症です。特に椎間板の弾力性の低下が大きく影響します。椎間板が薄くなったり、弾力性を失うことで、上側の椎体が前方にずれてしまうのです。

3.2 峡部すべり症

峡部すべり症は、椎体の後ろ側にある峡部と呼ばれる部分が疲労骨折を起こし、分離してしまうことで発生します。成長期における激しいスポーツ重労働などが原因となることが多いです。特に、腰を反る動作やひねる動作を繰り返すことで、峡部に負担がかかり、疲労骨折を起こしやすくなります。先天的に峡部が細い方も、峡部すべり症になりやすい傾向があります。

3.3 先天性すべり症

先天性すべり症は、生まれつき椎骨の形成に異常があることで起こるすべり症です。他のすべり症に比べて稀なケースです。遺伝的な要因が大きく関わっていると考えられています。症状が現れる時期は様々で、幼少期に発症する場合もあれば、成人になってから発症する場合もあります。

3.4 外傷性すべり症

外傷性すべり症は、交通事故転倒などの強い衝撃によって引き起こされるすべり症です。脊椎骨折を伴う場合もあり、他のすべり症と比べて重症化するケースが多いです。適切な治療とリハビリテーションが重要となります。

3.5 病的すべり症

病的すべり症は、骨腫瘍感染症などの病気が原因で起こるすべり症です。他のすべり症に比べて稀なケースですが、基礎疾患への適切な治療が不可欠です。すべり症の症状だけでなく、基礎疾患による症状も現れるため、注意が必要です。

すべり症の種類主な原因
変性すべり症加齢による椎間板や靭帯の変性
峡部すべり症峡部の疲労骨折(激しいスポーツ、重労働など)
先天性すべり症生まれつきの椎骨の形成異常
外傷性すべり症交通事故や転倒などの強い外傷
病的すべり症骨腫瘍や感染症などの病気

このように、すべり症には様々な種類があり、それぞれ原因が異なります。ご自身の症状に合った適切なケアを行うためにも、まずはどの種類のすべり症に該当するのかを把握することが大切です。専門家による適切な診断とアドバイスを受けることをおすすめします。

4. 整体ですべり症による腰痛は改善できる?

すべり症による腰痛に悩まされている方の中には、整体での改善を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論から言うと、整体はすべり症による腰痛の改善に役立つ可能性があります。ただし、すべり症の程度や原因、個々の身体の状態によって効果は異なり、すべてのケースで改善が保証されるわけではありません。整体は医療行為ではないため、すべり症そのものを治すことはできません。あくまで、すべり症に伴う痛みや不快感を軽減することを目的とした施術となります。

4.1 整体で期待できる効果

整体では、すべり症によって引き起こされる腰痛に対して、主に以下の効果が期待できます。

効果詳細
筋肉の緊張緩和すべり症によって周囲の筋肉が緊張し、痛みが増強することがあります。整体では、マッサージやストレッチなどによって筋肉の緊張を緩和し、痛みを和らげます。
血行促進血行不良は、筋肉の回復を遅らせ、痛みを長引かせる原因となります。整体での施術は血行を促進し、筋肉や組織の修復を促します。
姿勢の改善不良姿勢はすべり症の悪化要因の一つです。整体では、姿勢の歪みを矯正し、身体のバランスを整えることで、腰への負担を軽減します。
神経の圧迫軽減すべり症によって神経が圧迫されると、痛みやしびれなどの症状が現れます。整体では、関節の可動域を広げることで、神経への圧迫を軽減し、症状の改善を図ります。

4.2 整体の施術内容

整体の施術内容は、それぞれの院や施術者の考え方、そして患者さんの状態によって異なりますが、一般的には以下のような施術が行われます。

施術内容詳細
マッサージ緊張した筋肉をほぐし、血行を促進します。
ストレッチ筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げます。
骨盤矯正骨盤の歪みを整え、姿勢を改善します。
運動療法腰周りの筋肉を強化し、再発を予防します。

整体を受ける際には、施術を受ける前にしっかりと施術内容の説明を受け、疑問点があれば質問することが大切です。また、施術後に痛みやしびれが悪化した場合は、すぐに施術者に相談しましょう。すべり症が疑われる場合は、医療機関でレントゲン検査などを受けることをお勧めします。整体は医療行為ではないため、診断や治療はできません。整体と医療機関での治療を併用することで、より効果的な改善が期待できる場合もありますので、医師と相談しながら進めていくことが重要です。

5. すべり症による腰痛を悪化させないための予防法

すべり症による腰痛は、日常生活のちょっとした心がけで悪化を防ぎ、快適に過ごすことができます。ここでは、予防のための具体的な方法を4つのポイントに絞ってご紹介します。

5.1 正しい姿勢を保つ

正しい姿勢は、腰への負担を軽減し、すべり症の悪化を防ぐ上で非常に重要です。特に、長時間同じ姿勢を続けることは避け、こまめに休憩を取りながら姿勢を変えるようにしましょう。

5.1.1 立つ時

耳、肩、腰、くるぶしが一直線になるように意識し、お腹に軽く力を入れて立ちましょう。猫背にならないように注意し、顎を軽く引くようにすると良いでしょう。鞄を持つ際は、左右均等に重さが分散するように心がけてください。

5.1.2 座る時

椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばし、両足の裏を床につけましょう。浅く座ったり、足を組んだりする姿勢は腰に負担がかかりやすいため、避けましょう。デスクワークなどで長時間座る場合は、腰を支えるクッションを使用するのも効果的です。

5.1.3 寝る時

仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションや枕を置き、腰の反りを軽減すると良いでしょう。横向きで寝る場合は、膝を軽く曲げ、抱き枕などを抱えると、体の歪みを防ぎ、腰への負担を軽減できます。高すぎる枕は首や肩に負担がかかり、結果的に腰痛を悪化させる可能性があるので、適切な高さの枕を選びましょう。

5.2 適度な運動

適度な運動は、腰周りの筋肉を強化し、すべり症の悪化予防に繋がります。ただし、激しい運動は逆効果になる場合があるので、ご自身の体調に合った運動を選び、無理のない範囲で行うことが大切です。

5.2.1 おすすめの運動

  • ウォーキング:全身運動になり、腰への負担も少ないため、おすすめです。30分程度のウォーキングを週に数回行うと良いでしょう。
  • 水泳:水中では浮力が働くため、腰への負担が軽減されます。特にクロールや背泳ぎは、背筋を鍛える効果も期待できます。
  • ヨガ:柔軟性を高め、体幹を強化する効果があります。呼吸法も大切で、リラックス効果も期待できます。ただし、腰に痛みを感じるポーズは避けるようにしましょう。

痛みがある場合は、運動を中止し、安静にすることが重要です。無理に運動を続けると、症状を悪化させる可能性があります。

5.3 バランスの良い食事

骨や筋肉の健康を維持するためには、バランスの良い食事を心がけることが重要です。特に、カルシウム、タンパク質、ビタミンDなどを積極的に摂取するようにしましょう。以下に、これらの栄養素を多く含む食品をまとめました。

栄養素食品例
カルシウム牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、大豆製品など
タンパク質肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
ビタミンD鮭、まぐろ、きのこ類、卵など

5.4 体重管理

体重が増加すると、腰への負担も大きくなり、すべり症の悪化に繋がります。適正体重を維持するために、バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。特に内臓脂肪の蓄積は腰痛を悪化させる要因となるため、腹囲の管理も重要です。

これらの予防法を実践することで、すべり症による腰痛の悪化を防ぎ、快適な生活を送る助けとなります。日頃から意識して生活に取り入れてみてください。

6. まとめ

この記事では、腰痛とすべり症の関係性、その原因、そして整体による改善の可能性について解説しました。すべり症は、加齢や姿勢、激しい運動など様々な原因で椎骨が前方にずれることで腰痛を引き起こします。変性すべり症や峡部すべり症など、種類もいくつか存在し、それぞれ原因が異なる場合もあります。

整体では、骨盤の歪みを調整したり、筋肉の緊張を緩和することで、すべり症による腰痛の改善が期待できます。しかし、すべり症の程度や原因によっては、整体だけでは十分な効果が得られない場合もあるため、まずはご自身の状態を把握することが重要です。正しい姿勢を維持する、適度な運動をする、バランスの良い食事を摂るといった日常生活での予防も大切です。お困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

●ブログ監修者

新松戸オリーブの木整体院

院長 久保田 真彦(くぼた まさひこ)

保有資格
柔道整復師

新松戸オリーブの木整体院 院長の久保田です。これまで多くの方の痛みや不調と向き合ってきたなかで、「原因がわからない」「どこへ行っても良くならない」そんなお悩みを抱えた方がたくさんいらっしゃいました。当院では、解剖学や姿勢分析に基づいた視点から、“本当の原因”にアプローチする施術を行っています。このブログでは、日々の施術経験をもとに、不調のヒントやケアの考え方をわかりやすくお伝えできればと思っています。

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